4443 Sansan ~紙なき世界とサンサンの行方~
(舞台:大阪・喫茶かぶー)
虎之助:「おーい、ぎへえ! 大変やで! サンサンが終わる言うてる!」
儀兵衛:「なんや急に。週刊誌でも読んだんか?」
虎之助:「ちゃうちゃう、“紙がなくなったら、スキャンするもんなくなって、サンサン潰れるやろ!”ちゅうて、ネットの書き込みに書いてあってん!」
熊:「せや!わしも思てた!名刺も、請求書も、紙使わんようになったら、サンサンは昭和の化石や!」
儀兵衛(苦笑):「アホか。サンサンは“紙を読む会社”ちゃう。“出会いと情報を資産化する会社”や。紙はただの入口や。」
虎之助:「資産化って…紙がなくなったら、何読むねん?」
儀兵衛:「メールの署名、PDF、オンライン名刺、商談メモ、契約書のテキスト、請求書のPDF、Slackログ――それ全部、サンサンが読み取って、社内の“人脈”や“お金の流れ”を地図にするんや。」
熊:「ほなあれか? “紙の地図職人”から“情報のカーナビ”に進化したっちゅうことか?」
儀兵衛:「その通りや、熊。お前にしては上出来や。」
虎之助:「でもそれ、なんぼ賢い言うても、AIがやったらええやん。ChatGPTとかで十分やろ?」
儀兵衛:「おまえ、ChatGPTに“この請求書は前月と比べて異常ありまっせ”とか“この商談は経理部にも関係あるで”って言わすんか? 社内の文脈と接点の把握こそ、サンサンの真骨頂や。」
熊:「でもさ、BPOって人件費かかるやん?将来なくなるんちゃう?」
儀兵衛:「せやからサンサンは、BPOをAIで潰そうとしてんねん。生成AI“Viola”や。もうすぐ“紙の山”が“行動のヒント”に変わる時代やで。」
虎之助(ぼそっ):「…サンサン、ただのスキャン屋やと思ってた…ワイが浅かった…」
儀兵衛:「ええんや虎。ワイらも昔はFAXで株の注文出してたやろ?大事なんは、“変化の先におる奴”を買うことや。」
熊:「じゃあ、聞くで。最後に一言、この銘柄の未来、どう言うねん?」
虎之助:「…紙が消えても、情報は生きとる。情報をつなぐ奴が、次の勝者や!」
今日の一句:「紙消えて なおも光るは 接点か」
~完~
コント『喫茶・資本主義の午後』
(場所:いつもの喫茶かぶー。昼下がりの陽光が、窓辺にさす)
虎之助:「ふぃ~。最近株が上がっても、なんやろ……心が満たされへんわ」
儀兵衛:「それはあれやな、“資本主義の空腹”や。おカネは増えても、心のごちそうが足らんのや」
(そこへ外国風の人物が入ってくる)
ポランニー:「その通り。人間の暮らしに市場が“埋め込まれて”いたものなのに、現代では逆。人間が市場に埋め込まれちまった」
虎之助:「え、埋められとんの!? ワシ、ミンチ肉かいな」
アリストテレス(豆腐を食べながら):「いやいや、真の幸福とは、目的に生きること。消費してるだけでは、幸福にはなれんのじゃよ」
虎之助:「せやけど先生、最近は目的言われてもわからへんのですわ。なんか“推し”とかでええんちゃうかって……」
アーレント(コーヒー片手に):「推しもよい。でも、ほんとうの“人間らしさ”は、他者と共に語り、行動することにあるのよ。
人は消費する動物じゃない、政治的な存在(ゾーオン・ポリティコン)なの」
儀兵衛:「言うたな。要するに、“わしらは、ひとりで完結できへん”ってことやな。自由ばっかり追いかけて孤独になったら、資本主義の罠や」
ポランニー:「市場は手段にすぎない。だが現代は、それを目的にしてしまった。本来、経済とは人間の幸福のための道具なのだ」
虎之助:「せやけど、ワシらのまわり見てたら、“道具に使われてる人間”ばっかりやで……。ほんまは、何を幸せと思えばええんや?」
(沈黙)
アリストテレス(豆腐を置いて、静かに):「“幸福”とは、“魂の活動”なんじゃ。人として、よく生きたと心から思えること」
アーレント:「そしてそれは、他人と関わることでしか生まれない。“共に生きる”ことこそ、政治の本質であり、幸福の根」
虎之助:「……そっか。株も、人生も、一人でやっとっても味せえへんもんなぁ。
わかったで、今日は誰かに感謝の電話してみるわ」
儀兵衛:「ええな。心が動けば、資本主義もちょっとはマシになる」
ポランニー:「“人間中心の資本主義”──わたしの夢だ」
アリストテレス:「まずは腹ごしらえじゃ。豆腐、いるかね?」
アーレント:「私はいらないわ。…でも、対話はもっとほしいわね」
(店内に穏やかなジャズが流れる。誰かが言った──「幸福は、分け合ったときにだけ、本物になる」)
──Fin──
配当ってホンマに得してんの? 〜喫茶かぶー午後三時の真剣会議〜
(喫茶「かぶー」レトロなジャズが流れ、電源カフェとして一部の金融インテリおじさんに人気。)
虎之助(スマホ見ながら)
「またや……またワイのJTが配当落ちで下がっとる……昨日まで3400円やったのに、今日は3300円。配当もらったのに、なんか損した気ぃせぇへん?」
八百辰(MacBook片手にドヤ顔)
「それ、配当落ちっちゅうやつやな。しゃーない、みんなもらって下がるもんや。」
虎之助
「ほな聞くけどやで?配当もろて株価も下がったら、どこで得してんねん?」
儀兵衛(本に目を落としたまま)
「はいはいはい、ようある素朴な誤解や。ほな今日は“配当の正体”をホワイトボードちゃう、“カプチーノフォーム”で描いたるわ」
儀兵衛(スプーンでテーブルに図を描く)
「企業の株価ちゅうんはな、将来もらえる配当の合計の現在価値や。たとえば、ずーっと毎年10円もらえる企業やと、割引率10%なら理論株価は……」
虎之助
「うん、そこはええねん。でも実際、10円もろたあとに株価は90円に落ちてまうやろ?」
儀兵衛
「せや。でもな、それは“企業の中にあった10円が、株主の口座に移動した”だけの話や」
虎之助(腕組み)
「でもな、そっからが腑に落ちへんねん。もしその企業が、毎年10円ずつ配当を出し続けたらやで?
10年後には株価ゼロになってまうやん。おかしないか?会社、まだ動いてんのに。」
ご隠居(口にソフトクリーム咥えながら)
「ええとこ突いたな……。それはな、“静的DCF”ちゅう考えに囚われとる証拠や。ほんまは企業が“未来の利益を毎年生み出し続ける”から、価値が補充されるんや。」
儀兵衛(ドヤ顔で書き出す)
-
t=0(配当落ち日)→ 90.91円
-
t=0.5(半年後)→ 95.35円
-
t=1(次の配当前)→ 100円!
八百辰
「つまり、配当でへこむけど、次の配当が近づくにつれて“ふくらんでくる”わけやな!」
ご隠居
「まるでたこ焼きや。外に出したらしぼむけど、また鉄板に乗せたらぷくっと膨らむんや」
虎之助(じんわり感動)
「なるほどなぁ……ワイは“配当で株価が下がった”ことしか見てなかったけど、
ほんまは次の配当の価値がまた株価に戻ってくる構造やってことやな!」
儀兵衛
「せや。“落ちる”んやのうて、“戻ることを前提に割引されとる”だけや」
八百辰
「ほんで、割引率が低ければ戻り方も緩やか、利回りが高いと急坂になるってわけやな!」
ご隠居
「投資っちゅうのはな、“流れ”を見るんや。瞬間の上下に目ぇ取られてたら、損するで」
(虎之助は、コーヒーを一口飲みながら、スマホに映るJTの株価チャートをそっと閉じた。)
虎之助(つぶやきながら)
「株価が下がった……そやけど、また戻ってくるんや。まるで……失恋から立ち直るようにな……(遠い目)」
八百辰
「急にポエム!」
ご隠居
「株価も恋も、落ちてもまた、上がるんやで。……たぶん。」
今日の一句:「配当で 下がる株価に 理(ことわり)あり」
~完~
日本調剤(3341)~なぜ言うたんや、非上場化~
(舞台:いつもの喫茶かぶー、雨音が静かに響く午後)
虎之助(新聞をたたみながら)
「なあ儀兵衛。なんでやろうな。社長さん、自ら“非上場も選択肢の一つ”て言うたやろ。普通、株価上がってTOBコスト跳ね上がるやん。なぜあんなこと言うたんや?」
銭屋儀兵衛(帳簿を開きながら)
「それがな、虎。日本調剤っちゅう会社は、“よう言えば志が高く、悪う言えば不器用”や。病院門前モデルで処方箋ようけ捌いて、でも利益率は1.7%。しかも製薬子会社が火噴いて赤字や。」
八百辰(湯呑を持ちながら)
「在宅対応薬局が95%や言うてもな、それは“対応可能”っちゅう話で、実際の訪問件数が儲けにつながっとるかは別やろ?」
虎之助(うーんとうなずいて)
「つまりや、言いたかったのは“今の業績じゃワシらは評価されへん。でもホンマは可能性あるんや”っていう、嘆きと決意の混ざった発言か……」
(そこへ豆腐屋の清が登場)
清(新聞を広げながら)
「株価3,000円やで。PERは26倍、EV/EBITDAは6.8倍。ここまで上がってもうたら、非公開にしたい言うても無理やろが」
儀兵衛
「せや。ファンドはEV/EBITDAで5〜8倍で買いたい。でももう“高値圏”に乗ってしもた。非公開の道、狭なったで」
(五分の熊が唐突に叫ぶ)
熊
「社長は素人なんか!? なんでそんな重要なことぺろっと口にするんや!」
儀兵衛(諭すように)
「熊よ……社長はな、“短期業績であんたら株主に評価されるのはもう嫌や”っちゅう心の叫びをこぼしてもうたんやろ。つまり観測気球やな」
八百辰
「観測気球もええけど、風に乗ってどっか行ってもうたら帰ってけぇへんで…」
(虎之助、椅子に座り直しながら締める)
虎之助
「門前モデルは粗利が薄い。スペシャリティ薬は値段は張るが利幅はない。在宅モデルは時間がかかる。製薬子会社はまだリハビリ中。そんな中で『この会社は市場よりもワシが正しく評価したい』という想いが出てしもたんやろな…」
儀兵衛
「せやけど、今となっては“自分で自分のTOBを高うしてもうた”ちゅう話や。経営の覚悟、ほんまにあるかどうか…試されとるな」
今日の一句
『観測か 覚悟の声か 社長の口』
~完~
NRI(4307)~プラットフォームは一日にして成らず~
(舞台:喫茶かぶー。BGMはなぜかクラシック。テーブルには日経とIR資料、そして“PER33倍”と書かれた札)
虎之助:「なんや最近、株価の動きおもんないな思たら、NRIがジワジワ来てるやんけ!」
銭屋儀兵衛:「せや。なんか気づいたらPER33倍や。え? あの“堅実”代表みたいな会社がやで?」
五分の熊:「ワイ、思わず二度見してもうたわ。『おまえ、グロース株やったんか!?』って…」
八百辰:「なんやろな、インスタもやってへん、自己アピールもせえへんのに、気づいたらモテてるやつおるやん。あれ、NRIや。」
豆腐屋の清:「でもお前ら、ちゃんと中身も見とるんか? 18%の営業利益率、22%のROE、それでいてフリーCFも潤沢、配当性向40%。もう財務四天王コンプリートやで。」
銭屋儀兵衛:「せやけど地味やからな。『コンサルからITまで一気通貫です(キリッ)』って、それ、就活生しか興奮せん説明や。」
虎之助:「いやそれな。もっとこう、“未来を変えるAI起業!”とか“金融×メタバース!”とか言うたら盛り上がるのに…」
五分の熊:「でもやで? NRI、最近はAI導入しまくってんねん。開発・テスト自動化で工数削減とか言うて、実は未来型職人になってきとるらしいで。」
八百辰:「要するにやな、“派手さはないけど、仕事は確実”。現場で一番頼れる先輩タイプやな。」
銭屋儀兵衛:「で、気づいたらその先輩、株式市場でモテモテ。PER33倍やぞ。グロース界の大卒公務員や!」
虎之助:「でもな、みんながNRI買い出したら、ワイみたいな天邪鬼は不安になるんや。『この子、ほんまに“モテ”を維持できるんか?』ってな。」
清:「安心せい。NRIは、売上を伸ばしながら効率化も進めて、AIで回転率上げて、更新で追加課金してくる定食屋や。ちゃんとビジネスモデルが年季入っとる。」
五分の熊:「しかも金融インフラのど真ん中やし、スイッチングコスト高い。もうそれ“埋蔵金システム”やん。」
八百辰:「せやけど海外はまだ不安残っとるで。赤字の米子会社、ようやくリストラ進めて連携始まったとこや。」
虎之助:「……ま、あれやな。今が“買い時”やなくて、“持ち続ける覚悟”が試される局面かもしれんな。」
銭屋儀兵衛:「PER33倍。それは“信頼されとる真面目株”の証や。」
豆腐屋の清:「やかましいわ。」
(全員笑う)
今日の一句:『黙々と 積んだ信頼 三十三』
~完~
協和キリン(4151)~バイオに全ツッパ!運命やいかに~
(場所:喫茶かぶー。いつものメンツが談笑中。BGMは妙に壮大なクラシック)
虎之助:「なあなあ、協和キリンって今なにしてるんや?最近、株価が“アトピー性皮膚炎”みたいや。かゆうてしょうがない」
儀兵衛:「ちゃう、それ“荒れとる”言うねん。ほんでな、協和キリンは今、“低分子の時代は終わった”っちゅうて、全部バイオ医薬品に賭けとるねん」
八百辰:「バイオ一本かいな!? ギャンブラーやな!」
熊:「まるで、“明日からUber Eatsもやめて、自家農園で食う!”言うてるやつみたいやな」
儀兵衛:「ほんでな、その主力が“クリースビータ”。骨がまがる病気に効くクスリやけど、売れてるねん。市場独占状態や。でも2032年に特許切れるんや」
虎之助:「それ、今の協和キリンって“家賃滞納しとるけど宝くじ1等当たって家計が回ってる”みたいやん!」
熊:「つまり…当たりくじが期限付きなんやな」
八百辰:「それどころか、その宝くじ、今ラミネートして冷蔵庫に貼ってる状態やで」
儀兵衛:「ほんで次に来るかもしれんのが“ロカチンリマブ”。アトピー性皮膚炎のクスリや。アムジェンと共同開発しとるんやけど、去年の結果が“成功したけど期待以下”やった」
虎之助:「それ、“デートには来たけど、写真と違った”みたいな話やな!」
熊:「もしかしたら、中身はめっちゃいい子かもしれんのに、初手でSNSに叩かれるパターンや!」
八百辰:「で、他の開発パイプラインは?」
儀兵衛:「パーキンソン、がん、腎臓系、全部フェーズ3で中止!もはや“開発中止選手権”や」
虎之助:「フェーズ3まで行って“やっぱやーめた!”って、結婚式場まで行ってキャンセルするカップルみたいやな!」
熊:「しかもその後、“やっぱ出会い系で探すわ”って、オーチャードを700億で買ってきたんやで」
儀兵衛:「ただ、あの買い物も正直ギャンブルや。売上もまだ見えへんし、市場も小粒。なんや最近の協和キリン、“とりあえず課金で強くなろう系RPGプレイヤー”やで」
虎之助:「それ“クリアできんくて課金して、なお負けて、レビューで星1つける”やつやな!」
八百辰:「でもな、協和キリンにもええとこあるで。営業レップ少ないのに、効率的に売っとる。“少数精鋭の薬売り軍団”や」
熊:「まるで“3人で甲子園目指す野球部”やな」
儀兵衛:「で、親会社のキリンは? 完全子会社にする気あんのか?」
虎之助:「いまのところ“放し飼いの優秀な息子”状態や。期待はしてるけど、“今はまだ自活できるみたいやし”って…」
八百辰:「あれやな、“就職はさせたけど、いつでも実家戻ってええんやで”って言う親やな」
熊:「でもその子が『実は借金まみれやねん』ってなったら、即連れ戻されるな」
虎之助:「まとめるとやな──協和キリンは、バイオ一本勝負の夢追い人や。だけど今は、タイムリミット付きの特許に守られて、ロカチンリマブという一発逆転に賭けてる…」
儀兵衛:「つまり、“延命と大博打”の狭間で生きるバイオ職人”やな」
今日の一句:「バイオ道 花のかなたに 崖見える」
~完~
フジメディア(4676)~テレビ局、レガシー街道まっしぐら!?の巻~
(場所:喫茶かぶーの常連席。テレビではかつてのフジの人気番組『夢で逢えたら』が流れている。BGMは懐かしのオープニングテーマ。全員、静かに見入っている)
虎之助(しみじみと):「この番組、当時は毎週楽しみでしかたなかったな…笑いとユーモアと、ちょっとした毒があって…。それが“テレビ”やった」
儀兵衛(うなずきながら):「あの頃は、視聴率っちゅうのが“価値”やったんや。CMも視聴率さえ高けりゃ即完売。まさに“時間を売る商売”やったな」
八百辰(鋭く):「でも、今は違う。視聴率が落ちたら、カネも落ちる…ってわけでもない。問題は、視聴率が落ちてもコストが落ちんという構造や」
熊公(ぽかんと):「え、どゆこと? 人減ったら経費も減るんちゃうの?」
儀兵衛:「あかんのや、熊。テレビ局っちゅうのは、放送免許、マスター設備、編成部、技術部、広報部、全部“持ってて当然”という前提でできてる」
虎之助:「“見る人が減っても、設備は止まらへん”ってこったな。たとえばお前が魚屋やとして、客が来なくても冷蔵庫と電気代は止まらん、みたいな話や」
八百辰:「しかも今は、スマホとオンデマンドで“番組表”からも解放されてる。時間で客を囲うモデルがもう終わってるんや」
(全員、静かに頷く。店内に流れるテレビが、次の番組で『料理の鉄人』に切り替わる)
熊公:「でも…それって、テレビがオワコンってことかいな?」
儀兵衛:「“テレビ局”はな。“コンテンツ会社”に生まれ変わらなアカンねん。いま市場がテレビ局に注目してるのは、“番組”やのうて、“不動産”と“政策株”と“現預金”やで」
虎之助(苦笑い):「まるで“番組付き不動産ファンド”やな……夢もへったくれもないわ」
八百辰:「でもな、それでええわけない。“会社の本質は持ってるもんやのうて、作ってるもん”で評価されるべきや。テレビ局も、放送免許で稼ぐ時代は終わった。これからは“世界観”を作ってナンボやろ」
熊公:「あっ、それ、聞いたことあるで。『ドラゴンボールで稼いでるのは東映やのうて、東映アニメのほう』って話や!」
儀兵衛:「そうや。スクリーンや劇場という“場所”を守った東映本体より、コンテンツを創った東映アニメが市場で評価された。フジもそこに学ぶべきや」
虎之助(真顔で):「つまりフジが本当にやらなアカンのは、“フジテレビ”をやめて、“フジ・アニメーションスタジオ”になる覚悟やな。“番組を流す”会社から、“物語を届ける”会社に」
八百辰:「政策保有株を売ってROE8%とか言うとるけど、そんなもん“時間稼ぎ”や。根っこは、“何を作るか”に戻らなあかん」
熊公(ぽつりと):「テレビって…見るもんやと思ってたけど、今はもう、“残すもん”なんやな…」
儀兵衛:「ええこと言うやないか、熊。“テレビ”は“瞬間”を売るもんやった。でも今は、“記憶”や“再生”に価値がある時代や」
虎之助:「昔は“お茶の間”を囲んだ。でも今は、“スマホの中”を取り合うてる。それに、ちゃんと向き合わなアカンのやな」
(BGMが小さく流れる。かつての『オレたちひょうきん族』のテーマ。しんみりとした空気の中、誰もテレビを見ず、みんなコーヒーをすすっている)
今日の一句:「電波より 残る物語 届けたい」
~完~
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